呼吸と健康

「口呼吸」が、現代人の健康を蝕んでいるというようなことを耳に挟んだことはありますか?

たとえば、電車の中で座席に座りながら、外の風景を眺めていると、自然と口が開いている。そんな時、ぽかんと開いた口で呼吸を行っていると、口内の唾液が蒸発してしまい、口の中が乾燥してしまいます。口内が乾燥するとどんなデメリットがあるのでしょうか?

 

「唾液」には、口内の殺菌と浄化の作用があります。お口の中に存在する細菌が悪さをしないよう、唾液は常に口内環境のバランスを保つべく働いています。そんな働き者の「唾液」が蒸発してしまうと、悪い菌が口内を荒らしまわり、増え続けます。「口呼吸」には、口内を乾燥させてしまうデメリットがあり、口呼吸を続けていると、乾燥した空気とともに、細菌が体内に取り込まれ、「鼻呼吸」をしていれば、取りこまれないような細菌を体内に侵入させてしまうこととなり得るのです。

 

最近の歯科医療の中では、鼻と口の関係性が注目されています。口内の細菌が、鼻の粘膜に炎症を起こしているのではないかというデータが出されているのです。鼻が詰まる、鼻炎があるといった人々の口内環境は、不良に傾いている傾向があるようです。その具体例としては、歯垢・歯石がきちんとクリーニングされていない、歯周病、虫歯であるといった症状が、鼻炎患者さんの口内に頻繁にみられるそうです。ということは、口内環境を整えれば、鼻炎になりにくくなるということでしょうか?口内環境を整える為には、まずは、ご自身が「口呼吸」を行っているのか、もしくは「鼻呼吸」しているのか、意識して呼吸をしてみましょう。歯垢・歯石のクリーニングに関しては、セルフケアも大切ですが、歯科医院への定期検診が重要です。歯垢・歯石をため込まず、日常生活の中で、「鼻呼吸」を心掛けるだけで、理由の分からないような体調不良から解放されるかもしれません。鼻炎なのに、歯科に定期検診?と、疑問に思う方も、まずは、歯科での定期的なお口ケアをトライしてみて下さい。